第29回鳥人間コンテスト簡略レポート

ちょっとうろ覚えなところもありますが、許してください・・・
長いから、覚悟して読んでくださいね!

最後の鳥コンが終って、何だか腑抜けてしまって、何にも手をつける気になれず、日記もサボっていました。ごめんなさい。
自分は割りと周りの人よりアッサリしている性格なので、泣いたりはしないと思っていました。
初めはそうだった。当日の飛行後の飲み会では、一次会の三年の挨拶の時点で泣くこともなかった(ほとんどの三年も)。
でも、去年の先輩は、一次会のこの挨拶で、すでにボロボロだったのを思い出しました。
その先輩に、「今年の三年はあんまり泣かないね」なんて言われてしまった(笑)
でも実際は結構その後泣いたりしたし、自分の中で何だかんだ言って作業がそれだけの割合を占めていたってことなんだろうなあ・・・と思います。
多分、泣くスイッチがそれぞれ別なだけで、思い入れは先輩達にも負けないはず・・・。

今も時間が空くと、考えるのは後輩のこととか、WASAのこと。
でも、もう自分は何も言えないし、何もできない立場にあるんだと思うと、ちょっと寂しい。
でも心配じゃない。それだけ後輩が成長してるのを知っているから。
本当に頑張ってほしいと思います。

 

さて、そろそろ本題に入りたいと思います。
鳥人間コンテスト。
それぞれが色々な思いを抱いて作業に関わってきました。
その機体を飛ばす日が近づいていました。

7月13日 水曜日

テストがありました。

見事撃沈。

勉強しなかったので、当たり前。速攻自分の記憶から抹殺。

実は、この日の夜中に、パートリーダーからメーリスが回ってきました。

『現在使用している格納庫から、WASAは今年の鳥人間コンテストをもって退去することになった。移転先は未定。
鳥コン後の機体積み下ろしは、新しい場所にて行うことになるかも。』

簡単に言うと、そんなメールでした。
実は、現在格納庫のある大学近くでは地下鉄が建設中で、今回はその地下鉄駅で入り口付近建設の資材置き場としての利用が決まったことが原因だそうです。
じゃあ、今の格納庫で作業できるのも、明日、明後日だけかあ・・・
そう思いました。WASAからの引退、格納庫との別れ。
何だか二重に寂しい・・・
本当に寂しいなあ・・・
そんなことを思いました。

7月14日 木曜日

この日私は授業が無かったので、パートの作業開始の時間に格納庫へ向かいました。

でも、その前に、携帯の機種変更を行いました!
しかも、
初一人運転で!!!死ぬかと思った・・・(笑)
もう前の携帯が調子悪くて悪くて・・・
電源は勝手に切れるわ、フリーズするわ・・・
しかも充電は5分で終るという、ありえない状況で、もちろんそんな短時間の充電じゃあ一日持つわけはなく・・・
一日に2〜3回充電してました。
そんな状態で鳥コンにいけるか!!!!
ということで、機種変更したわけです。
でも、機種変更したために、
使い方がよくわからない・・・
会社もカシオから東芝に変わったし・・・

前日のテストの出来があまりにも悲惨だったので、ちょっと鬱の状態で作業へ・・・(笑)
この日は当たり前だけど作業が大詰で、みんな仕上げに入っていたりしてました。
だから、欝でいる暇が無かったです。ちょっと感謝(w
私の一つ上の学年の'04年度の企画の先輩方は、この日に出発します。
これも毎年恒例で、一つ上の学年の企画は現役よりも一足先に現地入りして、準備してくださいます。
そのため、この日も企画の先輩方と、その先輩方に協力してくださるOB・OGの方々が格納庫に訪れてくださいました。
やっぱり先輩方の顔を見ると、何だか落ち着きます。ほっとしました。

そして、機体の製作は続きます。
ちょっと前から、同じパートのAちゃんと、機体を仕上げていくにつれて「
何だか嫁に出す気分だね」なんて言いながら作業していました。
最初は冗談だったのですが、このときには本気でそう思っていました。
もう自分が関わったってだけで、可愛くて可愛くてしょうがないんです。
でもそれを本番で飛ばすのは、私にとって嬉しくもあり、寂しくもあったんです。
お嫁に出す(飛ばす)のだから、幸せになったもらいたい(優勝!)という感情に似ている・・・と思うのは私だけでしょうか?(笑)
しばらくすると、WASAのOBで、早稲田の職員でいらっしゃる方がいらっしゃいました。
何でも他のOB・OGさん方から集めた寄付金を持ってきてくださったとか・・・
本当に有り難いことです。
もちろん現役みんなでお礼を言わせていただきました。
後輩がこれからの活動に有意義に使ってくれることを祈ります。

それからは、各パートごとに作業を進め、各パートで各自解散という形で帰りました。
プロペラは徹夜で作業したと聞きました。
みんな、本当にお疲れ様でした。

7月15日 金曜日

いよいよ現役の出発日。
私は本当だったらこの日は補講日で、補講が入らない限り授業はなかった。
一週間前までは補講もなく、直接WASAの作業と積み込みに行けるな〜、と安心していたのに、
その一週間前の金曜日に、先生が「補講日に授業を入れます。でもこれは補講ではありませんよ?振り替えです」
と笑顔で言ったので、私は本気で先生を恨みました。
なので、この日はWASAに行く前に授業がありました。
鳥コンへの重い荷物と供に、教科書やらノートやら辞書やらを一緒に琵琶湖に持っていくなんて、
悲しいです。重いです。
でもそんなのを気にしてはいられません。
授業が終って、速攻で格納庫へ行きました。
これからが私達現役の'05年度WASA企画の正念場です。
この日の列車の時間などを調べて、皆を現地まで無事に連れて行くのが私達の仕事です。
これでみんなを違う場所に連れて行ったら、えらいことになってしまいます。
まあ、列車に乗っちゃえばこっちのものです。

さてさて、積み込みは5時ごろから始まったみたいですが、私は授業のためそれには間に合わず、途中からお手伝いしました。
でも基本は2年生が指揮をとってやるので、3年生はあまり自分からは動いたりせず、荷物を積み込みやすいようにまとめたり、作業をしたりしていました。
そして、最後のミーティングを行った後、10時頃に格納庫と別れを告げ、電車に乗りました。

私達WASAが乗ったのは、ムーンライトながらという列車です。
指定席券を取っていないとえらいことになる列車です。
品川から乗ったのですが、乗るのに並んでいたら、すぐ隣の列に東京大学のチームが!
でも去年もムーンライトながらではいくつかの他大のチームと一緒だったので、今年も私達以外に何チームか乗っていたのかもしれません。
23:19品川発の列車にいざ乗り込むと、ちょっと困った事態が発生。
指定席券で取っていた座席に、

見知らぬサラリーマン風の男性(おじさん)が座っているではありませんか!

しかも結構リラックスして寝てる!!
仕方が無いので、企画のメンバーの一人Yちゃんが起こす。

Y「すみません。ここの席は指定席なんですけど・・・」
お「う〜ん(←寝ぼけてるっぽい。けっこう機嫌悪そう)」

そう言うと、おじさんは避けてくれました。

隣の席に。

違うんだよ!!!!!!!!!
隣もまとめてとってるんだよ!!!!!!

もう一回起こそうとしても、微動だにしません。
仕方が無いので、車掌さんを呼んで、どいてもらうことにしました。
これで通路に行ってくれたので、いいんですけどね。
明らかにこのおじさん、酔ってるんですよね〜ベロンベロンに。
しかも、荷物が一つも無いんですよ。
こういう迷惑な酔い方はやめてほしいものです。困ります。
さらーに!!!
このおっさん(もはやおじさんではない)、また他の座席に舞い戻ってきました・・・
この時間、もうどこも指定席で、指定席券を持ってない人が座るところなんて無いのに、図々しい人です。
当たり前ですが、途中で乗ってきたお客さんがやっぱり困ってて、気の毒でした。
それから何分かはこのおっさんの話題ばかり話していました。
『どこまで行くんだろう?
どこまで起きないかな?
このまま大垣まで行ったらおもしろいよね(笑)
でも今起きても、もう終電で電車が無いだろうから帰れないね(笑)』
なんて話していました。

7月16日 土曜日

16日は、このムーンライトながらで迎えました。
なんとこの列車には7時間乗っていなくてはならないので、自然とそうなります(笑)
何時間かはみんなで話したり音楽聴いたりしていたのですが、しばらくすると、当たり前ですが、皆寝ます。
でも座っていたので、ぐっすりというわけにはいかず・・・
途中で何回も起きたりしながら過ごしていたわけです。
浜松や豊橋あたりになって起きると、急に乗客が増えていてびっくりしました。
半端じゃあ在りません。
座席が全席埋まっていたのは当然のこと、通路を含めるいたるところに乗客が座っていたり寝ていたりとひしめき合っていました。
歩くところなんてありゃしない!!!!!!
トイレに行くにも、沢山の人に「すみません」とか言いながら、時間をかけていかなければなりません。
もれちゃうってば!!!!!(おっと失礼)
そして、例のおっさんですが、彼は熱海で急に起きて降りました(笑)
熱海で何するんだろう・・・
絶対正気に戻ったときに驚くと思います(笑)
そんなこんなでやっと終点の大垣に6:53に到着しました。
7時間は正直キツイ・・・
そこから乗り換えて米原、米原でも乗り換えて彦根へ行きました。

彦根!!!(8:30)
ここが目的地です!!!
懐かしい・・・1年ぶりです。
そこには既に先に到着していた先輩方がいらっしゃって、車で琵琶湖まで連れて行ってくださいました。

琵琶湖!!!

LOVE!!!(もう興奮状態)

でもここからが大変です。
まず、現役でテントを張ります。ここで作業をしたり、機体を出してしまって置いたりするためです。
これを暑い中でやるのがちょっと大変。
ぶっちゃけ面倒くさい(笑)
でもテントがなければ作業ができません。
テントがなければ、翼とか置いて置けません。

故にテントは重要!!!(だから?)

この後は各パートで作業をやったりしていました。
代表者や設計者は大会のミーティングへ行ったり・・・と、各自で自分達のやるべきことをこなしていました。

そういえば、この間にコンビにに行くと、東京工業大学のチームの方も何人かコンビニにいらっしゃって、その中にH君という私が唯一現役で知っている人がいました。
でも私は実は引っ込み思案なので、学生交流会でしか会ったことのないH君に気さくに声をかける勇気もなく、どうしようかと迷っていると、一緒にコンビニに行ってたWASAのM子ちゃんが「行ってくればいいじゃん!」と言ってくれたので、声をかけました。
まったくH君はいい人だ!!!!!!!!迷惑がらずに応えてくれました!
でも・・・この状況って、私がH君を好きか、おっかけやってるみたいに見えません?(笑)

全くそういうわけじゃないんですけどね。

友達にもこのことを話すと、「好きなの?」とか聞かれましたが、そういうわけではないんですよ。
もじもじしてたのがいけないんですね〜
もっと潔く声をかければいいものを・・・
その節はご迷惑をおかけしました(笑)

そして、昼過ぎから機体審査のために、一度機体を組みました。
ただ、WASAは位置的に主翼を全部つけることはできず、プロペラ・フェアリング・ラダー・エレベーターをつけた状態で審査を受けることになりました。
ところが色々と審査する方々から注意を受けたため、再度注意を受けたところを直して、一時間後(ぐらいだった気がする)にまた審査員の方々がいらっしゃることになりました。
結局その時間は大幅に遅れ、審査員の方々がいらした時には、みんな機体の保持をしていたため、ぐったりでした。

そして夜もふけてきた頃・・・
やってきましたBBQ!!!

BBQ!!!!!!

肉!!!!!!

焼きそば!!!!!

花より団子!!!!!(ちょっと違う)

これで、いかに私が色気より食い気な女かが分かっていただけたはず(笑)
このときにも企画はお仕事があります。
野菜切ったり、支度したり・・・
ここでは私がいかに普段包丁を使わないかが露呈したかたちになりました。
後輩にまで、
先輩危ない、と言われました。
こんな私でよければ、どなたかお嫁にもらってください。
でも後輩や同輩が本当によく手伝ってくれて、助かりました。
どうもありがとう!!!

ということで、みるみると食べ物は減っていき、後はデザートのスイカのみ!
ところが・・・
WASAには意外とスイカが嫌いな人が多かった・・・!!!!!
私は大好きだけど、人数分切ったら余ってしまいました。
なんでだろう?
あの水分がダメなのかな〜?
みんな、スイカがダメなんて、人生損してるよ!!!(多分・・・)

その食事の後は、各自で作業・・・
終り次第宿へ。
翌日は3時集合です。
このとき、フェアリングは徹夜だったそうです。
本当に前日なのにお疲れ様です。
でも毎年そんな感じだよね・・・

つづく・・・